マウスピース矯正
(インビザライン)とは
INVISALIGN
マウスピース矯正(インビザライン)とは、透明なマウスピース型の装置を使って歯並びを整える治療法です。取り外しが可能なため食事制限がなく、見た目も左右されないことから従来のワイヤー矯正にくらべると治療中のストレスを感じにくい傾向にあります。
使い方はシンプルで、1日22時間装着していただくだけです。1〜2週間ごとに次の新しいマウスピースに交換していくことによって、歯が少しずつ動く仕組みになっています。治療期間中に使用するマウスピースを始めの段階で製作するため、ワイヤー矯正のように頻繁に通院していただく必要はありません。
「本当にマウスピースだけで動くの?」と疑問に感じる方も多いと思いますが、インビザラインは世界中の大学や学会で高い有効性が証明された矯正方法です。子供から大人まで、あらゆる年齢の方がご利用できる矯正システムなので、安心して治療をお受けいただけます。
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Merit
マウスピース矯正(インビザライン)
5つのメリット
5つのメリット
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周りの目を気にせずに
矯正治療ができるマウスピース矯正の一番のメリットは、装置が透明なため、周りに気づかれにくいことです。従来の1本1本の歯に装置をつけるワイヤー矯正とは違い、人目につく心配がありません。精神的ストレスが少なく、人前でも堂々と笑顔になれます。厚さが0.5mmで違和感が少ない点も、マウスピース矯正のメリットです。
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好きなものを好きなように
食べられるマウスピース矯正は、お食事の際は外していただくため、トラブルがほとんどおこりません。ワイヤー矯正では、硬めの肉を前歯で噛みちぎったり、急な力で噛んだりすると、装置が取れることが珍しくなく、トラブルがおこるとすぐにつけ直しが必要です。取り外し可能なマウスピース矯正では、好きなものを好きなように食べることが可能です。
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金属アレルギーの心配がない
金属を含まないプラスチックのマウスピースを使用するため、金属アレルギーの方でも安心してお使いいただけます。ワイヤー矯正と違って、唇の裏側や舌など粘膜を傷つけてしまう心配もありません。ほとんど違和感なくご使用いただけます。
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必要最低限の動かし方で
体にやさしいマウスピース矯正(インビザライン)では、どのように動かすかをコンピューターを使って事前に細かく分析してマウスピース装置を作るため、無駄な動きが一切ありません。歯が動く範囲も毎回決まっており、施術者の力の強さで左右されるワイヤー矯正よりも治療中の痛みが少ないメリットがあります。体にやさしい治療法といえるでしょう。
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ワイヤー矯正よりも
通院回数が少ないマウスピース矯正(インビザライン)は、最初に採った歯型だけで治療終了までのすべてのマウスピースを作ることができます。ワイヤー矯正の場合だと月に1回の通院が必要ですが、マウスピース矯正の場合は2〜3ヶ月に1回の通院で問題ありません。
状況や状態にあわせて、お渡しするマウスピースの数を決めていきます。遠方の方や、忙しくてご来院が難しい方でも、スケジュールを気にせずに矯正治療を受けることが可能です。
FLOW マウスピース矯正治療の流れ
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カウンセリング
マウスピース矯正に関するお悩みやご相談をお伺いし、その後お口の中をチェックいたします。治療内容や治療期間、治療費についても分かりやすくご説明し、万が一虫歯や歯周病が見つかった場合は、先にそちらから治療させていただきます。
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精密検査
矯正治療を開始するには、精密検査が欠かせません。レントゲン検査やCT検査、口腔内写真検査、噛み合わせチェックなどをおこないます。
マウスピース矯正が可能と判断した場合は、追加で3Dスキャナーによる歯型の採取を行います。従来の型取りとは違い、機械で歯をなぞるだけなので、嘔吐反射がある方でも楽に受けることが可能です。2〜3分で終わります。 -
治療計画をご説明
精密検査の結果をもとに専用ソフトを使ったシミュレーションを実施します。治療前から治療中、治療後の状態まで確認できるため、患者様のさらなるモチベーション向上にも効果的です。おおまかな治療期間や、注意事項についてもご説明します。
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マウスピース(アライナー)
の製作患者様のお口の中についての情報を歯科医師が加えた後、マウスピースの製作に必要なデータをアメリカのアラインテクノロジー社に送ります。データ送信後、約2週間で、完成したマウスピースがアメリカから歯科医院に届きます。
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インビザライン矯正開始
マウスピースが届いたら、インビザライン矯正をスタートします。着脱方法やお手入れ方法を改めて分かりやすくご説明しますので、ご安心ください。通常、2週間ごとに次のステップのマウスピースと交換していきます。
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定期検診
状態にあわせて1〜3ヶ月おきに定期検診にご来院いただきます。問題がなければ、次の数ヶ月分のマウスピースをお渡しいたします。
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メイン治療終了
治療前のシュミレーションと患者様の歯並びを比較し、違いが見られなければ、メイン治療は無事終了となります。マウスピースを追加で発注して治療を継続することも可能ですので、気になる部位があれば遠慮なくお伝えください。
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保定期間開始
歯には元の位置に戻ろうとする性質があるため、きれいな状態を安定させるために、保定装置を一定期間使用しなければいけません。保定期間は、治療にかかった期間と同じくらいの長さが必要です。
CHECK
マウスピース矯正と
ワイヤー矯正の比較
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MOUTHPIECE マウスピース矯正
マウスピース矯正のメリット
- 装置が目立ちづらい
- 取り外しができる
- 丸洗いできるため衛生的
- 痛みなどの不快感が少ない
- 金属アレルギーの方にも適用
マウスピース矯正の
リスク・デメリット- 歯並びによっては対応不可
- 長時間の装着が必要
- その他の矯正治療法と同様、
疼痛、
歯根吸収や
歯肉退縮の可能性がある - メイン治療後は後戻り防止
のための
保定期間が必要
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WIRE ワイヤー矯正
ワイヤー矯正のメリット
- 幅広い症例に対応可能
- 目立ちにくい矯正装置もある
ワイヤー矯正の
リスク・デメリット- 装置が目立ってしまう
- 金属アレルギーの方には不向き
- 取り外せないので食事や
歯磨きがしづらい - 管楽器などの演奏が困難になる
- 治療中の痛みや不快感が大きい
iTeroを導入 Point
当グループでは「iTero 5D Plus」という口腔内スキャナーを導入いたしました。NIRIと称される近赤外線でのスキャンが可能で、歯の象牙質の中の状態までも確認することができる優れものです。歯と歯の間の虫歯の早期発見・早期治療に役立ちます。
インビザライン矯正においては、治療前の状態から治療中、そして治療後の状態までを事前に確認することができます。治療計画が以前よりも立てやすく、患者様のモチベーションアップにも効果的です。
治療期間について
インビザライン矯正にかかる期間は、およそ2年〜3年です。短い場合は1年半くらいで終えられる場合もありますが、あまり多くはありません。時間がかかる理由は、歯の動かす距離が1回のマウスピースの変更ごとに最大0.25mmとごくわずかだからです。歯を1mm動かすには2ヶ月程度必要になります。メインの治療を終えた後は、きれいに歯が並んだ状態を安定させるための保定期間に入ります。
保定期間は、メイン治療で使用したものとは別の装置を使ってお過ごしいただきますが、もともとの歯並び状態によって必要な期間が大きく異なるため、ワイヤー矯正よりもトータルの治療期間が長引く可能性があります。 抜歯が必要なケースは、どうしても治療期間が長くなりがちです。
しかし、抜歯が必要ない場合も、装置の扱い方によっては治療期間が長引く場合があるため、注意しましょう。インビザライン矯正を期間内に終わらせるには、装置の装着時間を守り、定期検診を受けて虫歯や歯周病を予防することが大切です。
後戻りを防ぐために
(保定期間やリテーナーについて)
どんなに頑張ってメイン治療をおこなっても、後戻りが起こってしまっては意味がありません。後戻りは、保定期間に使用するリテーナー(保定装置)を正しく使用しないことが原因で引き起こされます。保定期間については、メイン治療に要した期間とほぼ同じくらいの期間が必要とされていますので、気を抜かないよう注意しなくてはいけません。
特にメイン治療から6ヶ月以内が後戻りしやすく、食後と歯磨き以外の時間はリテーナーを装着することが求められます。時間の経過とともに装着時間は減らすことが可能であるため、毎日頑張って続けましょう。保定期間が終わったあとも、2〜3日に1度はリテーナーを装着して寝ると、後戻りのリスクをさらに下げることができます。