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CASEBOOK症例集&コラム

矯正治療で歯を削る理由とは?歯を削る目的やメリットについて解説

皆さん、こんにちは。セントラル歯科グループです。矯正治療において歯を削る手法、一般にストリッピングやIPR(Interproximal Enamel Reduction )と呼ばれるこの処置は、歯並びの改善や噛み合わせの調整を目的として行われます。この方法は、特にスペースが限られている場合や、歯と歯の間の微妙なサイズ調整が必要な際に有効です。歯を削ることで、抜歯を避けながら必要なスペースを確保したり、歯列のバランスを整えたりすることが可能になります。この記事では、矯正治療で歯を削る理由とその目的、さらにはそのメリットについて詳しく解説します。

PURPOSE矯正治療で歯を削る目的について

矯正治療で歯を削る目的は、主に以下の4つに分けられます。

  • スペースの確保矯正治療では、歯を理想的な位置に移動させるために適切なスペースが必要です。特に歯が重なっている叢生の場合や、歯列を整えるためには、隣接する歯の間にわずかなスペースを作る必要があります。歯を削ることで、抜歯を避けつつ、必要なスペースを確保することができます。
  • 歯の大きさのバランス調整上下の歯の大きさが不均衡な場合、噛み合わせのバランスを整えるために歯のサイズを調整する必要があります。特に、前歯の大きさのバランスが取れていないと、美しい笑顔や正しい噛み合わせを実現することが難しくなります。歯を削ることで、歯の大きさを微調整し、バランスの良い歯並びを作り出します。
  • ブラックトライアングルの改善歯肉の退縮によって歯と歯の間に黒い三角形の隙間ができる「ブラックトライアングル」は、見た目の問題だけでなく、食べ物の詰まりやすい場所となり、口腔衛生の問題を引き起こすことがあります。歯を削ることで、歯の形状を調整し、ブラックトライアングルを目立たなくすることが可能です。
  • 歯列の安定性向上歯を削ることで、歯と歯の接触面積を増やし、歯列の安定性を向上させることができます。これにより、矯正治療後の歯の後戻りを防ぎ、長期的な安定性を確保することが可能になります。

METHOD歯を削る方法について

歯列矯正治療における歯の削り方には、主に以下の3つの方法があります。これらの方法は、矯正治療の目的や患者さんの状態に応じて選択されます。

  • マニュアルストリッピング(手動で削る方法)マニュアルストリッピングは、特殊な歯科用のやすりを使用して、歯と歯の間のエナメル質を手動で削る方法です。この方法のメリットは、患者さんの反応を直接見ながら微調整が可能であること、また、機械を使用しないため、患者さんが感じる恐怖や不安を軽減できることです。しかし、手動で行うため、治療に時間がかかることがデメリットとして挙げられます。
  • エアローターストリッピング(機械を使用して削る方法)エアローターストリッピングは、高速回転するバー(ドリルのようなもの)を使用して歯を削る方法です。この方法のメリットは、短時間で効率的に削ることができる点にあります。また、削る量を正確にコントロールできるため、均一なスペースを作り出すことが可能です。ただし、機械の音や振動が苦手な患者さんにとっては、不快感を感じる可能性があります。
  • ディスクストリッピング(円盤を使用して削る方法)ディスクストリッピングは、小さな円盤状の装置を使用して歯を削る方法です。この方法は、特に歯の側面を均等に削るのに適しており、非常に精密な作業が可能です。メリットとしては、削る量の精度が高く、美しい仕上がりを期待できる点があります。しかし、エアローターストリッピング同様、機械の使用による音や振動がデメリットとなる場合があります。

まとめ

歯列矯正は、不正な歯並びや噛み合わせを修正し、見た目の美しさだけでなく、口腔内の健康を向上させる治療法です。この治療において、歯を削る(ストリッピングやIPR)手法が用いられます。このプロセスは、歯並びを整えるためのスペースを確保したり、歯の大きさのアンバランスを解消したり、ブラックトライアングルを改善したりする目的で行われます。またセントラル歯科グループでは、インビザライン矯正や歯並びについてのご相談を無料で対応しておりますので、気になる方は是非一度当院へお越しください。

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